帰省するための切符が入れられた封筒

私は地元を離れて都内に就職をして一人暮らしをしています。今はインターネットで簡単に飛行機の切符がとれて、チケットレスと言われている時代です。そんな便利な世の中になりましたが、私が帰省する時には1通の封筒が必ず届きます。
それは私が帰省するときは、飛行機の切符はいつも両親が封筒に入れて送ってくれます。もう何年もたちますし、私も仕事もしているので飛行機の切符はインターネットで取るよと言っているのですが、両親の私が帰省をするときの一連の楽しみのようで、毎回帰省の時は必ず封筒に入れて送ってくれます。そんな封筒ももう20枚になります。毎年今年はいつ帰れるの?いつ頃送ったらいい?帰ってきたら何食べたい?帰省プランを電話で相談して、両親が飛行機の切符を取って私が帰省される時期に封筒に入れて送ってくれています。

20年間毎年、白い飾りのない封筒に入れて送られてくる飛行機の切符ですが、この封筒は捨てることが出来なくてずっと取ってある封筒です。毎回同じような文章の手紙「帰ってくるの楽しみにしているから、体に気を付けてね。待っているね」と書かれた手紙とともに、飛行機の切符が入っています。
その封筒は私が20年たった今でも取ってあります、その封筒たちには、私は母からの送られてきたときの手紙と、飛行機に乗った半券のチケットを必ずそこに2枚、帰省する時と帰る時に乗ったものと、そして母は帰省をして東京に戻る私に必ず帰ったらすぐ食べれるようにと、海苔巻きを作って持たせてくれます、そこにも必ず1通の白い封筒が入っていて、「来年も待っているね」と書かれた手紙、そんな3セットが毎回封筒に入れて私は保管してあります。
正直この封筒は両親と私のつながりをくれている封筒でもあって、帰省をするたびに増えていく思い出がその年その年に詰まっている封筒です。
封筒に入っている思い出は、初めて帰省した時に東京に戻りたくなくて車の中で帰りたくないと泣いて両親を困らせた封筒、帰った時に母と二人で1日デパート巡りをした封筒、家族で庭で焼き肉をした時の封筒、いっぱいの思い出が毎年の封筒1つ1つに詰まっている封筒です。周りからしたらただの封筒でしょう?と言われてしまいますが私には大切な宝物の封筒です。

今思えば、私が東京に就職をしなければこのようなやりとりの封筒はなかったと思いますし、こんなにたくさんの思い出の詰まった封筒が溜まることもなかったと思います。そして私は必ず東京に帰る日に私の部屋に封筒を置いていきます。そこには私が帰省を始めた1回目から置いていくもので、飛行機代と手紙です。実は母にこの母からの20枚の封筒たちを私取ってある事と、思い出だから捨てることできないんだと話したら、母も私が毎年置いていく封筒をずっととってあると言っていました。お互いに似たもの親子だねと笑ってしまいました。今度まとまったことの封筒たちを両親と一緒に見ようとなしています。いつの間にか私が東京に出てきて20年という月がたっていて、私もういい年齢になっていしまい、両親も高齢になってしまいました。父は入院などの病気もしたりしているので、いつまでこの封筒のやり取りが出来るのかわからくなってきています。元気なうちはお互いにこの封筒のやり取りは続けたいと思っています。
今の時代はインターネット、メールや電話が主流な世の中ですが、たわいのない飾りもなく、真っ白封筒ですが、必ず私と両親は年に1回、1通ずつ増えていく思い出がたくさん詰まった封筒です、毎年の恒例行事になっているので、これからもこの封筒が増えるように両親にはいつまでも元気でいてほしいと思っています。